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野菜摂取の目安

野菜摂取の目安についての検討結果

野菜等摂取目安小委員会

1.農林水産省、厚生労働省、文部科学省が定めた「食生活指針」における「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」という観点から、個々の"食材"としてではなく、実際に口に入る形の「料理」として「目安量」を検討した。

2. 平成12年度厚生科学特別研究事業「食生活指針啓発普及のための食物データベースおよび教育ツールの開発に関する研究」(主催者:吉池信男)において、国民栄養調査データにより、主な「主食・主菜・副菜料理」の出現頻度や典型的な「料理」の構成食品の検討を行った結果、野菜を使った副菜の「小鉢」は、おおよそ60〜70gの重量であることがわかった。従って、野菜約70gを1つの"ユニット"(欧米では「サーピング」(以下SV))と考えると良いのではないかと思われる。

3.副菜には、いも類・きのこ類・海藻類会わせて使われている物が多く、一般の食事においても、野菜とこれらの食事とは必ずしも区別されて認識されていない。そこで国民栄養調査等、問題を検討してみると、いも類(加工品は除く)・きのこ類・海藻類については野菜350g+約「70g」が、摂取実態であった。また、野菜摂取量の十分な者では、少ない者に比べて、野菜主体の副菜からの摂取量が多かった。

4. そこで「野菜350g」を摂取するためには、野菜+いも類(加工品は除く)・きのこ類・海藻類から成る「副菜」として、1SV(70g)×3〜5を目標として、それ以外に「主食」・「主菜」や「その他」から1SV(70g)×1〜3、全体としては、1SV(70g)×5〜7を"目安"として示すのが適当である。野菜を1SV含んだ「主食」の例としてはカレーライス、親子どんぶり、チャーハン、スパゲッティなどがある。"野菜ジュース"については1缶(パック)を1SVとして取り扱う。

5.SVの呼び名としては、「皿」、「小鉢」、「サーピング」等いくつかの候補が考えられるが、とりあえずは「皿」を用いてキャンペーンをスタートすることを奨める。

6.野菜「一皿分」のイメージは写真のとおり。
野菜「一皿」のイメージ
(写真をクリックすると、拡大写真が別画面で表示されます。)


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