農林水産省は8月6日、2018年度の食料自給率を公表。
カロリーベースの自給率が37%と、
統計を取り始めた1965年以来、最低の値となりました。
★『日本食糧新聞』 2019年8月9日1面
「自給率、最低を記録」
食糧自給率は、食料消費が国産でどの程度賄われるかを示す指標で、
カロリーベースと生産額ベースで毎年発表されています。
輸入が増えるほど率は減り、輸出が増えるほど率は増えます。
具体的には18年度の自給率は、
カロリーベースで37%(前年度比1ポイント減)、
生産額ベースで66%(前年度比±0ポイント)でした。
カロリーベースの主なマイナス要因としては、
北海道が天候不順で小麦・大豆が不作となり
国内生産が大幅に減少したことと、
天候不順で飼料作物の減少などが強く影響したそうです。
野菜・果物については
生産額ベースでのマイナス要因として、
「野菜:
需要期における白菜、キャベツなどの作柄良好による国産単価下落」
「果物:
かんきつ類の輸入量増加」が挙げられています。
2018(平成30)年度の野菜の自給率(重量ベース)は、
概算値で77%となっており、対前年度比2ポイント低下し
過去最低をマークしました。
野菜は、1969(昭和44)年度まで自給率100%でしたが、
その後徐々に低下傾向をたどり、
1993(平成5)年度に88%と初めて9割を割り込み、
2005(平成17)年には79%と8割を割り込みました。
一方、果物の2018年度自給率(重量ベース)は、
38%と、前年度比2ポイント低下しました。
★農林水産省 サイトより
「日本の食料自給率」
野菜・果物を食べよう!という私たちの運動は
消費と供給、双方の環境がバランスよく成り立ってこそ。
その一つの指標として、食料自給率の推移は
その意味、今後の見通しを含め
注視し吟味していくべきと考えます。
それでは今日も Let's 5 A DAY!